リスキリング補助金とは
「リスキリング補助金」と呼ばれることが多いのは、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」です。在職中の人が、キャリア相談、リスキリング講座の受講、転職支援を一体で受けられる事業で、補助金は受講者ではなく、事業に採択された補助事業者に支給されます。受講者は、そのぶん安くなった価格で講座を受けます。
先にお伝えすると、ゆめさくエンジニアは給付金・補助金を使っていません。ゆめさくエンジニアの受講に、この事業の補助は使えません。ホームページでは、給付金の指定講座は内容と時間数を先に届け出て、変えるたびに手続きが要り、AI で現場の技術が入れ替わる今の速さに追いつけないことを理由に挙げています。今の現場に合わせて教材を書き換え続けるため、給付金・補助金を使わない道を選んでいます。この記事は、この事業を使いたい方に向けた、制度そのものの解説です。
専門実践教育訓練給付金と混同されがちですが、仕組みも窓口も違います。この記事では、事業の公式サイトの案内に沿って、補助の額、条件、申し込みの流れを説明します。
事業の概要
| 項目 | 内容 |
|---|
| 事業 | 経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」 |
| 補助を受ける先 | 事業に採択された補助事業者 (受講者ではない) |
| 講座を修了したとき | 受講費用 (税別) の 1/2 相当額 (上限 40 万円) |
| 転職して 1 年続けて働いたとき | 追加で受講費用 (税別) の 1/5 相当額 (上限 16 万円) |
| 対象者 | 登録時とキャリア相談の初回面談時に在職者で、雇用主が変わる転職を目指す人 |
| 無料で受けられるもの | キャリア相談と転職支援 |
公式サイトの案内では、合わせて最大 56 万円の補助です。ただし補助事業者によって、受講料や負担が軽くなる額は違います。
公募の状況
事業の公式サイトでは、補助事業者の公募は六次公募で終わり、七次公募の実施は未定とされています。講座を受けられるかどうかは、公式サイトの「補助事業者を調べる」ページと、各補助事業者に確かめてください。
専門実践教育訓練給付金との違い
| 比べること | リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 | 専門実践教育訓練給付金 |
|---|
| 担当 | 経済産業省 | 厚生労働省 (雇用保険の給付) |
| 支給される先 | 補助事業者 | 受講者 |
| 対象者 | 在職者で、雇用主が変わる転職を目指す人 | 雇用保険に入っていた期間が 3 年以上 (初めての人は 2 年以上)。離職している人は離職日の翌日から受講開始日までが 1 年以内 |
| 申し込み先 | 補助事業者 | ハローワーク |
| キャリアの相談 | 補助事業者のキャリア相談 | ハローワークの訓練前キャリアコンサルティング |
| 割合 | 修了で 1/2、転職して 1 年続けて働くと追加で 1/5 | 受講中 50%、修了後の条件で 70%、さらに賃金が上がると 80% |
条件
対象者
公式サイトのよくある質問では、「サービスへの登録時とキャリア相談対応における初回面談時に在職者であり、雇用主の変更を伴う転職を目指している方」が対象とされています。
そのため、次のような人は対象になりにくいと考えられます。
- 登録の時点で離職している人
- 今の会社に勤めたまま、社内で役割を変えたい人
働き方 (正社員、契約社員、パートなど) ごとの扱いや、雇用保険に入っていた期間が問われるかどうかは、公式サイトの案内には書かれていません。補助事業者に確かめてください。
追加の補助で言う「転職」
公式サイトでは、追加の 1/5 の対象になる「転職」を、補助事業で行われた職業紹介による転職か、転職支援をする職業紹介事業者が自社で雇う転職で、新しい雇用契約を結んだことと定めています。自分で見つけた会社へ移る場合は当たらないことがあるため、申し込みの前に確かめておきましょう。
申し込みの流れ
公式サイトの案内による流れは次の通りです。
段階 1 補助事業者を探す
公式サイトの「補助事業者を調べる」ページから、受けたい講座を出している補助事業者を、職種や身につけたいスキルで探します。
段階 2 補助事業者のサイトから申し込む
補助事業者のページから、講座の申し込みや問い合わせをします。
段階 3 キャリア相談、講座の受講、転職支援を受ける
キャリアコンサルタントなどと、これまでのキャリアの棚卸しや目標の設定をし、講座を受けます。そのあと、転職に向けた伴走支援や職業紹介を受けます。
使うときの注意点
注意点 1 在職中であることが条件
登録時と初回面談時に在職者であることが条件です。仕事を辞めてから申し込むと、対象から外れます。
注意点 2 転職が前提
追加の 1/5 は、事業の定める転職をし、1 年続けて働いたことを確かめられた場合に限られます。今の会社のまま学びたい場合は、この事業の目的と合いません。
注意点 3 負担が軽くなる額は事業者ごとに違う
補助を受けるのは補助事業者です。受講者が実際にいくら払うのか、いつ安くなるのかは、補助事業者ごとに違うため、申し込む前に確かめてください。
注意点 4 公募は終わっている
公募は六次公募で終わり、七次公募は未定です。講座の受付の状況は、補助事業者ごとに確かめてください。
どちらの制度を考えるか
| 今の状況 | 考える制度 |
|---|
| 在職中で、雇用主が変わる転職を目指す | リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 |
| 離職して 1 年以内で、雇用保険の期間を満たす | 専門実践教育訓練給付金など |
| 在職中で、雇用保険の期間を満たす | 両方の条件を比べる |
迷ったら、ハローワークや、事業の補助事業者に直接確かめるのが確実です。
まとめ
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、在職中で転職を目指す人が、補助事業者を通じて安く講座を受けられる事業です。補助は修了で 1/2 (上限 40 万円)、転職して 1 年続けて働くと追加で 1/5 (上限 16 万円) で、支給される先は補助事業者です。公募は六次で終わっているため、受けられる講座があるかを先に確かめましょう。
出典
いずれも 2026 年 10 月 22 日に確認した内容です。事業の内容は変わることがあるので、使う前に公式サイトで最新の情報を確かめてください。
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